絵と物語で覚える英語

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英英辞典も使いましょう!

やっぱり英英辞典も使いましょうね(^^)前回のブログで太陽が昇る音「ドオーン」「日の出」英語では「dawn」ドオーン日が昇る「東」中国語では「dong」ドオン?という内容を書いたところ、ブログを読んだ僕の兄からは、次のような感想をもらいました。「太陽は、じわじわと力強く闇を退けていくので、グッグッて感じです」それから、ニャン太さんからは、dawn の使い方に関する質問が来ました。そこで、dawn(ドオーン)を英英辞典で調べました。dawn: the first appearance of light in the sky before sunrisethe first appearance(最初に現れる)何が?of light(光の)どこに?in the sky(空に)いつ?before sunrise(日の出前に)dawn: the first appearance of light in the sky before sunrise「日の出前に空に現れる最初の光」が「dawn」ですね。太陽が昇る音が、「ドオーン」というよりは、1日の始まりを知らせる「大空を最初に照らす光」の音が、dawn(ドオーン)だったのですね(^^)こんな感じでアルファベットの1音1音を考えています。ブログも書いています。ここから登録できますよ。読んでいただき、ありがとうございました。P.S.「dawn」の使い方について、辞典にはこう書かれています。(しばしばitを主語にして)夜が明ける、明るくなる夜が明けた → It dawned. 又は The day broke.×Night dawned. とは言わない。ということです。次回もよろしくお願いしますね(^^)

単語探しゲーム(回答)

問題: ESCARGOT(エスカルゴ)食用カタツムリこの単語からいくつの単語を見つけられますか?まずは、辞書なしで考えてみましょう!では、僕がESCARGOTから見つけた単語を書きますね(^^)CARGO(貨物)CAR(車)GO(行く)GOT(GETの過去形)SCAR(傷)辞書を使うと、次の単語が見つかりました!Argo(アーゴウ)アルゴ号:ギリシア神話で「金の羊毛」(Golden Fleece)を探しに行った一行を乗せた船以上が回答です。この「単語探しゲーム」英語だけではなく日本語でもできます。日本語でやることで日本語の語感か鍛えられます。では、はじめましょう!問題: ESCARGOT(エスカルゴ)食用カタツムリの「カタツムリ」にいくつの日本語の単語を見つけることができますか?僕は、辞書を使わず10個見つけることができました!あなたは、何個見つけることができましたか?単語探しゲームを日本語でやると、日本語の特性が分かり、語感が鍛えられます。その結果、日本語を上手に使えるようになります。日本語という言葉が上手に使えると他の言葉・英語も上手になると思いますよ(^^)P.S. 単語探しゲームを通じていろいろなことが思い浮かぶと思います。例えば、僕の兄は、CARGO(カーゴウ)貨物から日本語のかご(籠)を思い浮かべました。面白いと思います。僕は、ESCARGOT(エスカルゴ)カタツムリから「殻」を連想しました。カタツムリも殻の中にいるし、ESCARGOTの中にもCARが含まれていて、殻(KARA)の発音も似ているなと僕は思いました。単語探しゲームで自由に連想するのは、楽しいですよ。

ファンタジーの世界は F 音?

仮想世界はF音・ファンタジーの世界?Fantasyの世界と言えば、ディズニーランドですね。ディズニーランド、浦安にありますが、実は、候補地として静岡の名前も挙がったそうです。静岡ではなく、どうして浦安に決定したのでしょうか?その理由をディズニーランドの人に聞いたことがあります。「ディズニーランドは、夢の世界なので、その中からは、外の景色(現実世界)が見えないようにしないといけません。富士山が見える静岡県は、候補地として最後まで残ったけど、お客様が富士山を見た瞬間、現実の世界へ引き戻されることがあるため、浦安に夢の国・ディズニーランドが建設されることになりました」その人の説明では、ディズニーランドの中のどこからも外の景色は、一切見えないそうです。現実から切り離されたファンタジーの国・ディズニーランドは、仮想の世界と言えそうですね。仮想の世界・仮のことを英語で表現するとき、「もし~ならば」という意味の「IF」という単語を使いますね。どうして仮想の世界のことを表現するのに「IF」の音が選ばれたのでしょうか?FantasyのFの音だから選ばれたのでしょうか?今回は、「IF」の音について考えました。まず、IFの「I」(イ)について考えました。黒川伊保子先生による「イ」の説明を引用します。(以下引用です)I音は、舌の根元から中央に向かって、強い緊張感を作って出す音で、強い前向きの力を持っています。「いくぜ」「おい」と実際に口にしてみるとわかるように、I音は、口にした途端に身体がぐっと前に乗り出すような音です。(以上引用でした)黒川先生によると「イ」の音には、「緊張感」と「前に乗り出す」感じがありそうですね。では、次に大野晋編「古典基礎語辞典」から「イ」の説明を引用します。(以下引用です)い:上代に用いられた接頭語。動詞に冠する。語釈:①ずっと。延々と。遠くへ移動する動作、遠くまで及ぶ動作についていう。②ずっと。いつ終わるとも知れず続くさま。継続する動作についていう。(以上引用でした)この説明、まるで進行形の「-ING」についての説明を読んでいるようですね。この説明によると、「い」には「継続する遠くまで及ぶ動作」という語感がありそうです。古典基礎語辞典からもうひとつ紹介させてください。「今」の定義です。(以下引用です)今(いま):この時。現在。過ぎ去った時に出来上がっていて、逃れようとしても、逃れられない、過去という条件から、人間が自分の意志・意向によって、まだきていない未来へと事態を切り開いていこうとする瞬間をいう。(以上引用でした)「自分の意志・意向によって切り開いていこうとする瞬間」が「今」う~ん、かっこいいですね。総合すると、「イ」の音には、「自分の意思・意向によって継続して遠くまで働く前向きの力」という意味が込められていそうです。「今」の「イ」の1音で現実の世界を表現しているようですね。この「自分の意思・意向によって継続して遠くまで働く前向きの力」Iの音と止まる停止音のTの音が結びつくと、「それは」という意味の「IT」になりますね。ITの語感: 発言者の意思・意向が、指し示したいものへと向かって行き(Iの音)、そしてTの音で停止する感じですね。ITと同じ「I」の音から始まるIFの「I」にも「自分の意思・意向によって継続して遠くまで働く前向きの力」という語感があるといっていいような感じがします。あるいは、もっと単純に「今」の「イ」と言っても良いかと思います。では、「今」の「イ」の音にF音を加えてた「IF」どんな語感があるのでしょうか?「IF」の「F」は「OF」や「OFF」の「F」音と同じで、「・・・から離れて」という意味を表していると思います。IFの語感: 「今から離れて」→「仮想世界」Fの語感について、僕が印象に残っているのは、同時通訳者で名高い松本道弘先生の言葉です。松本先生は、「Fから始まる英単語には、パッという語感がある」と話されていました。確かにF音から始まる英単語にパッという擬音語・擬態語をつけると意味が取りやすくなるように思えます。パッと燃える火 fireパッと発する光 flashパッと開く花 flowerパッと解放されて自由な freeどうしてFから始まる英単語にパッという擬音語・擬態語がよく合うのでしょうか?それは、F音は、P音から生まれたからだと僕は思います。アルファベット1音1音の語感を感じるためにここで、例の笑っちゃうほど小さなステップを実行しましょう!STEP1: アルファベットの形を眺める       P & FPとF、形が似ていますね。Pのプーと膨らんだ部分がパッと開いて、Fの形になったように見えませんか?Fの音は、Pの音から生まれたから、パッという擬音語・擬態語がよく合うのですね。IFの語感は、次のように言えるのではないでしょうか?「今という現実からパッと離れて」→「一気に仮想の世界へ」パッと頭の中に広がる仮想の世界(空想)をF音を使ってFantasyと言いますね。Fantasyの世界・ディズニーランド、周りの現実世界から隔離するように作られていますね。ディズニーランドの中から外の景色は見えません。まさに現実からパッと切り離されたFantasy・Fの世界ですね。僕たちは、仮想の世界の話をするとき、日本語でも、事実から離れていることを伝えるために、「もし○○だったら」という具合に、時制を過去へとずらします。これは英語も同じです。現在のことに関して想像をめぐらしているのなら、IFに続く文章の中の時制は、現在の事実から離れている過去形になります。過去の事実に関して想像をめぐらしているのなら、IFに続く文章の中の時制は、事実であった過去から離れている過去完了になります。想像をめぐらしている仮定の話をするときには、事実が存在する時制からひとつ過去時制へと離れるため、「パッと離れている」語感があるF音が使われて、IFになったんだろうと僕は想像しています。これからは、「IF」と発音するとき、パッと現実の世界から離れてみてはどうでしょうか?メルマガを発行します。こちらから登録できます。

今日の音の種「ウ」

今日のことばの音の種は W ですWは 移行音と呼ばれていますある音からある音へ移行するから移行音ですねWは 口をすぼめて「ウ」から「ワ」へ一気に移行させて「ゥワ」と発音しますこの「ゥワ」と移行して発音する方法もWの形に表現されていますW ダブル・ユ(double U)ふたつのUと発音するよりV がふたつで ダブル・ヴィと発音する方が良さそうですね(^^)V 下の部分が 口をすぼめて「ウ」V 上の部分で 口を一気に開けて「ワ」V 真上から見ると 下の部分が口をすぼめている感じで小さな○マルで小さく「ゥ」上の部分が 口を一気に開けて大きな○マル「ワ」一気に「ゥ」から「ワ」へ移行させて「ゥワ」「ゥワ」と出現した ワ ○(輪)ゥワと生まれてきた ワがround(丸い・回転)のrの音で回転するこの世界 world(ゥワ~ルド)Wから始まる単語なのに「ゥ」から「ワ」の音へ移行・開放されずに 「ゥ」の音だけで内にこもり次の音へと移行する場合がありますそれが wr- から始まる単語ですwr- から始まる単語には「ねじれた」の意味がありますwr- から始まる単語 wring(ゥリング)「絞る」をジーニアス英和大辞典で引くと こう書かれています(以下引用です)wring【初12C以前:古英語wringan(水気を取るため絞ったり、ねじったりする)wr-で始まる英単語に「ねじれた」を意味するものが多い。cf. wrangle, wrong, wrinkle, writhe】(以上引用でした)wrangle(お互いの意見が食い違い、ねじれ入り組んだ)論争wrestling(レスリング)は 意見ではなく、お互いの体をねじりあい、入り組むように戦いますwrong(ねじれて正常でないため)間違っているwrinkle(ねじれゆがんだところ)しわwrithe(つらさや苦痛のため体がねじれ)苦悩するW と R を組み合わせることでどうして「ねじれた」の意味を表現するようになったのでしょうか?僕は、こう想像しました。目の前の具合悪い人が 体に力を入れながら うなっているイメージですW音: ウッと力を入れる具合の悪い人が ウッと力を入れながら体を丸くしたり 回転させていますR音: round(丸い・回転)のR目の前の具合が悪い人が ウッと力を入れながら、体を丸くしたり 回転しているのを見て その体の「ねじれた」状況を表現したくて WとR音の組み合わせが 生まれたのだろう と思いました。wry(ゥライ)(顔などがねじれて)しかめられたwrench と wrest(ゥレスト)(ウッと力を入れて)ねじり取るwrick(ゥリク)(足首などを)ねんざする足首がねじれて ねんざすると 「ウッ」と思わず声が出てしまいますねwr- を含む英単語に 船大工shipwrightのwright(ゥライト)がありますwrightを辞典で引くと こう書かれていますwright 名詞(船・車などの)大工;作者shipwright(船大工)wheelwright(車大工)playwright(劇作家)【古英語 wryhta, wyrhta worker; cf. WORK】wr-から始まる単語ではありませんがWとRを含む単語 workとworryにも力が入り ねじれたイメージがありますねwork(仕事)も「ウッ」と力が入りねじり鉢巻きをしているイメージですねworry(心配事)があると 「ウッ」と体に力が入り 顔もねじれた感じになりますねwr-音から始まる単語の発音について思いついたことがありますwring(絞る)とring(指輪)今は 同じ発音ですね今は 同じ発音ですが 昔は違ったのではないでしょうか?日本語の「あいうえお」と「わゐうゑを」の違いを思い出しましょう!あいうえお A I U E Oわゐうゑを WA WI WU WE WOア行のイ・ウ・エとワ行のゐ・ウ・ゑ、昔は 区別して発音していたのではないでしょうか?今は区別しないで 発音していますねこれと同じように wring(絞る)とring(指輪)昔は 区別して発音していたのではないでしょうか?力が入り 力んだら出る声のように口をすぼめて「ウ」とWの音をハッキリと発音してwring(ゥリング)と発音していたのかもしれませんねこのねじれた語感のあるWR-音を簡単に体感できますSTEP1: 自分の目の前に手を持ってきます。STEP2: 手首をねじります。手首(wrist)ねじれましたか?ねじれるwrist(手首)も wr-音ですね(^^)今回のことばの音の種は 力が入り 力んだ語感がある「ウ」Wの音でした今回取り上げた音の種「ウ」無事に芽が出て 木に成長し単語という木の実になっていたでしょうか?P.S. 今回からブログのタイトルを変えましたきっかけになったのは コア・ミーニング・アプローチとは何ですか?とのニャン太さんからの質問と「派生していく樹形を見せるとシステマティックになますね」との超一流の言語学者から頂いたコメントが ひとつのイメージとして結びついたからです。ことばの1音1音という音の種1粒から 芽が出て 樹木へと成長して単語という木の実ができるイメージですそして ブログの構成を まず音の種1粒を取り上げ その種が 成長していく過程を書けば、「派生していく樹形を見せるシステマティック」なブログが書けると思いました「音の種」だけだと 音楽も含むことになるので「ことばの」を付け加えて「ことばの音の種」をブログのタイトルとしました「ことばの音の種」となって初回に取り上げた音の種が生まれるの「ウ」だったのも何か意味ある事なのかもしれませんニャンタさん&超一流の言語学者の先生 ありがとうございます!おかげでブログのタイトルの抽象度が1段階上がりました!